通常展示 ーはせでらの名宝ー

来年2021年、ご本尊が造立されてから1300年を迎える鎌倉有数の古刹・長谷寺。

創建当時のことは伝説に彩られていますが、今からおよそ800年前、鎌倉に幕府が開かれる頃になると、お寺のあゆみも少しずつ明らかになってきます。国指定重要文化財の梵鐘や懸仏がつくられたのも鎌倉時代のことで、大きな観音さまをお祀りする、関東における観音信仰の中心的な寺院になっていたことがうかがえます。

本展では、寺蔵の常設展示作品を中心に、霊験所としての長谷寺の名が天下に聞こえていた鎌倉・室町時代のようすを伝える仏教美術の名宝を紹介します。観音さまとご縁が結べるお寺として親しまれてきた、長谷寺の歴史と美術に触れて頂ければと思います。