「あなたのイチオシかわいいを投票!」中間発表!

7月12日から開催している「カワイイkawaiiほとけさま~素朴な造形の世界~」。
長谷寺が所蔵するカワイイほとけさまが観音ミュージアムに大集合しております!

現在開催中の人気投票では、企画展開催日から8月5日まで、456名の方に投票していただきました。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

さて、来館者の皆様が選んだ「カワイイほとけさま」は一体どなただったのでしょう?

気になる中間発表です!

第2位との差は30票以上!人気No.1に輝いたのは・・・

作品番号5 鬼の念仏
第1位 「作品番号5 鬼の念仏」 113票

アフロの髪型に折れた角、キョロっとした目。裾からは鬼のパンツがチラリ。
怖いイメージの鬼がこんなにもかわいらしく描かれるのに驚かれた方もいるのではないでしょうか?
「鬼の念仏」は、江戸時代に流行した「大津絵(おおつえ)」と呼ばれる絵画の中で、よくモチーフとされた題材です。慈悲ある姿(僧侶の姿)とは裏腹な偽善者(中身は鬼)を風刺したものと言われています。人間の心の中に潜む「鬼」をユーモラスに描いています。

まだまだわからない!第1位を追う第2位は・・・
作品番号3 誕生釈迦仏立像
第2位 「作品番号3 誕生釈迦仏立像(たんじょうしゃかぶつりゅうぞう)」 75票

仏教の創始者、お釈迦さまが生まれたときの姿を表した像。お釈迦さまは母マヤ夫人の右脇から生まれ、すぐに七歩あるき、右手は天を、左手は地を指して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と唱えたそうです。
意味は、あらゆる世界において私に勝る尊いものはいない、という一見とてつもなく横柄なことを言っているのですが、これは、この世に生まれた私たち一人一人が尊い存在であるということを意味しています。生まれた時からこんなことが言えるお釈迦さまはやはりすごい人物だったのですね!
表情もきりっとして誇らしいような感じがします?ただ、人さし指が曲がってしまっていて決まりきっていないのが愛らしいです。
誕生釈迦仏はお釈迦さまの誕生を祝う4月8日の「潅仏会(かんぶつえ)」(花まつり)で、甘茶(あまちゃ)をかける行事によくお祀りされます。当像もおそらくこのような行事にお祀りされていたと考えられます。

イメージ 2014年長谷寺花まつり
イメージ 2014年長谷寺花まつり

気になる第3位は・・・

作品番号4 護法童子像
第3位 「作品番号4 護法童子像(ごほうどうじぞう)」 58票
当企画展で長谷寺初公開となった円空仏(えんくうぶつ)。円空とは、江戸時代初期に活躍した僧侶で、32歳から64歳で亡くなるまでの間、全国をまわりながら数多くの仏像を残しました。生涯で12万体の像を造ることを発願したといわれ、現在残っている円空仏は約5200体程が知られています。とても一人の人が作った数とは思えません。
その多くは地域の寺や個人の方にも奉納され、身近なほとけさまとして庶民の信仰を集めました。
その最大の特徴は、経典に則った整えられた姿の仏像ではなく、一木の木材から鑿(のみ)の跡を残した荒い彫りで造形し、木の素材感を損なうことなく作られている点です。木そのものに霊性を見出した円空が編み出した独特の彫り方でした。
カワイイけれど、どこか神秘的に見える不思議なほとけさまです。

第4位以下の結果はこのような結果となりました。

同率第4位・・・ 作品番号1 懸仏(仏身) 43票
同率第4位・・・ 作品番号11 バラ妃図 43票
第6位・・・・・ 作品番号6 三猿図絵馬 38票
第7位・・・・・ 作品番号2 阿弥陀如来香合仏 28票
第8位・・・・・ 作品番号10 御瀧添観音菩薩図 23票
第9位・・・・・ 作品番号9 対石説法 12票
第10位・・・・ 作品番号7 恵比寿天図 11票

個人的には小杉方庵の「作品番号8 白衣観音図」の観音さまが小鳥のように愛くるしくて好きなのですが、ランク外になってしまいました。がんばってほしいところです。

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最終結果発表は9月8日(木)です。
まだまだ投票受付中ですので、ぜひ皆さんも気軽に「カワイイほとけさま」に会いに来てください!