平成29年度秋季展 長谷寺縁起絵巻

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平成29年度秋季展 長谷寺縁起絵巻

当山に伝世する《長谷寺縁起絵巻》上・中巻を、今秋も公開します。

古来、霊験仏として信仰を集めてきた大和長谷寺の十一面観音像。《長谷寺縁起絵巻》は、その造立と長谷寺建立の経緯を描いたものです。

同題の絵巻は国内外に9例が知られていますが、なかでも当山所蔵作品は制作年代が判明する唯一の基準作例であり、美術的・資料的に高い価値を有しています。また、江戸時代前期に当山を中興した法誉弁秋(ほうよべんしゅう)によってもたらされた本作は、同時に施入された「長谷寺縁起文(はせでらえんぎもん)」とともに、近世における当山の再興を物語る資料でもあります。

本展覧会では、下記展示スケジュールのとおり、会期中5回の巻き替えで《長谷寺縁起絵巻》の主要場面をご覧いただきます。あわせて、大和長谷寺を中心とする観音信仰の広がりと、鎌倉長谷寺の歴史を伝える資料群を公開いたします。本絵巻の全容をご覧いただくため、ぜひ何度でも足をお運びいただければと存じます。

秋の長谷寺で観音菩薩の霊験に触れるとともに、絵巻の美をご堪能ください。

 

―展示スケジュールと見どころ―

①9月28日(木)~10月14日(土) 上巻 第一段/中巻 第二段・第三段

上巻第一段では、縁起文の発願者である菅原道真が、蔵王権現(ざおうごんげん)の夢告によって長谷が霊地であることを知り、長谷観音への深い信仰心を抱きます。

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②10月15日(日)~10月30日(月) 上巻 第二段・第三段/中巻 第三段~五段

上巻第三段。場面は過去に遡って奈良時代。長谷寺の開山・徳道上人の出家のいきさつが語られます。

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③10月31日(火)~11月15日(水)上巻 第四段~第六段/中巻 第六段~第八段

中巻第六段。山中から引き出された霊木で、十一面観音像を造っているところ。造像を担った稽文會(けいもんえ)と稽首勲(けいしゅくん)という二人の仏師の正体は、なんと地蔵菩薩と不空羂索観音(ふくうけんじゃくかんのん)でした。両名の霊力により、観音像はわずか3日で完成しました。

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中巻第八段。すさまじい雷鳴とともに出現した八部衆と八大童子が、山中から金剛の台座(岩座)を出現させます。

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④11月16日(木)~12月2日(土) 上巻 第九段~第十一段/中巻 第九段~第十一段

上巻第九段。ここは近江国(滋賀県)の山中。長さ十丈(30メートル)の巨大な楠の倒木を天女が供養すると、楠からは白い蓮の花が咲きました。長谷観音信仰の源泉である霊木信仰が、最も象徴的に描かれた場面です。

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中巻第九段。ついに完成した十一面観音像を、大地から出現した岩座に安置します。

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⑤12月3日(日)~12月18日(月) 上巻 第十二段・第十三段/中巻 第十四段

上巻第十二段。里人に祟りをなす霊木は、各地を引き回されて大和の長谷にたどりつきました。この地でついに十一面観音の造像が始まることになりました。

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上巻と中巻を並行して展示いたします。また、会期中各日先着50名様まで「長谷寺縁起絵巻解説リーフレット」をプレゼントいたします。リーフレットには両巻の全容が掲載されておりますので、ぜひお早めにご来場ください。

また、複製品を用いて「手でさわってみる絵巻の見かた体験」を実施いたします。ケース越しの鑑賞とは一味異なる、絵巻本来の鑑賞法を体感してみてください。

開館時間 9:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日 会期中無休
入館料 大人(中学生以上)300円
小人(小学生)150円
※長谷寺拝観料別途(大人300円・小人100円)
お問い合わせ 〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷3-11-2
宗教法人長谷寺内
TEL 0467-22-6100 FAX 0467-22-6101